グレインフリーキャットフード

猫の主食にグレインフリーキャットフードを使用することを推奨します。グレインキャットフードとはどんなものなのか?どのようなメリットがあるのか?について、本記事で詳しく解説していきます。

グレインフリーキャットフードが猫に良い理由

グレインフリーのキャットフードとは、「穀物不使用のキャットフード」で、猫の健康にとても良いとされ人気が高まっています。
そもそもなぜグレインフリーキャットフードが健康に良いのか?それは猫が本来は肉食動物であるという点が関係しています。
肉食動物である猫には以下のような特徴があります。

猫は植物の消化が苦手

肉食動物は自ら進んで植物を摂取することはあまりありません。そのため大腸がとても短い傾向にあり、猫も身長の4倍程度の大腸しかなく、草食動物などと比べてとても短いです。
これによって、猫は穀物の消化を苦手とします。

猫には盲腸がほとんど無い

盲腸は穀物に含まれるセルロースという成分を吸収する働きがあります。しかし、猫にはこの盲腸がほとんどない為、セルロースの処理のために消化器官に大きな負担がかかります。

猫は乳糖の消化が苦手

穀物は基本的には炭水化物ですが、炭水化物には乳糖という成分が多く含まれます。この乳糖も猫が消化を苦手とするもので、与えすぎると下痢になりやすいです。

猫はタンパク質からエネルギーを作る

人間は穀類に含まれる炭水化物からエネルギーを作り、体の機能を維持しますが猫は違います。猫はタンパク質からエネルギーを作る動物なのです。
そのため、猫は炭水化物を多量に摂取しても、タンパク質が少なければ身体機能を維持するエネルギーが確保できません。特に子猫の時期に十分なタンパク質が得られないと、虚弱体質となってしまいます。

グレインフリーキャットフードのメリット

ここからはグレインフリーキャットフードが猫にとってどのようなメリットがあるのかを解説して行きます。以下にまとめましたので、参考にしてください。

アレルギーになりにくい

キャットフードが原因でアレルギー症状を起こす猫もいます。キャットフードアレルギーは、フードの中に含まれる穀類が原因であることが多いです。
なぜなら、既に述べたように猫は穀類やそれに含まれる成分の吸収・消化を苦手としますので、体が拒否反応を起こしやすいからです。グレインフリーキャットフードならアレルギーを起こす可能性を少なくできます。

消化不良の解消

猫が消化不良となると、胃やすい臓、大腸などの消化器官に負担がかかり病気となったり、体内に栄養が行き渡らなくなったりするため、毛並みや皮膚などにも影響が出たりします。
グレインフリーキャットフードは消化にも良いです。猫が消化を苦手とする成分が含まれていないので、消化器官系の負担を軽減する効果が期待できます。

ダイエット効果

猫が穀類の消化を苦手とするということは、体に炭水化物が蓄積されやすいということです。そのため、穀類の過剰摂取は肥満の原因となります。
グレインフリーキャットフードは穀類不使用なので、タンパク質の含有量が豊富です。タンパク質メインの食事は猫にとってダイエット効果が非常に高いため、グレインフリーキャットフードはダイエットや肥満予防に役立つと言えます。

グレインフリーキャットフード選びの注意点

グレインフリーキャットフードは、猫にとってとても良い効果があることをこれまで解説してきましたが、「グレインフリーならなんでも良い」というわけでもありません。
なぜならグレインフリーキャットフードは、「穀物不使用」であれば条件を満たしたことになり、それ以外の点に関しては製品によって差異があるからです。
グレインフリーキャットフードを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

芋類の含有量

穀物を使わない代わりに、肉類を豊富に使っているのがグレインフリーキャットフードの理想ですが、ものによっては「芋類」の含有量を増やしているグレインフリーキャットフードもあります。
芋類は穀物ではありませんが、炭水化物を多く含んでいる野菜です。そのため、穀類の代わりに芋類を増やしているグレインキャットフードでは、グレインキャットフードを選んだ意味が半減してしまいます。

添加物の使用

グレインフリーキャットフードは穀物不使用なだけなので、添加物に関しては特別な規定はありません。そのため、グレインフリーキャットフードであっても添加物には注意が必要です。
グレインフリーキャットフードは基本的には猫の健康のために開発されたものなので、多くの会社が添加物にも気をつけています。しかし、価格が安すぎるものがあれば疑った方が良いでしょう。

まとめ

グレインフリーキャットフードは猫本来の食生活に近い栄養が取れるので、猫の健康全般に良く嗜好性も高いでしょう。
グレインフリーキャットフードは普通のキャットフードと比べると少々割高です。しかし、猫の健康を維持すれば病気やアレルギーにかかるリスクが減りますので、医療費にかかるお金を食事に回していると考えれば決して高すぎるものでもないでしょう