「愛猫の食が細い」ことでお悩みではありませんか?食が細いということは、十分な栄養がとれていない可能性がありますので、早急に対処が必要です。本記事では猫の食が細くなる原因と共に、対処法として適切なキャットフードの与え方をご紹介します。
とにかくまずは病院へ
猫の食が細くてお悩みの場合、その原因と対処法は様々なものがありますが、個人で対処する前にまずは病院で診てもらいましょう。
病気が原因で食が細い場合は、専門医の指示が必要不可欠になります。食欲不振は夏バテや歯の不具合のような軽微な病気が原因ならまだいいですが、消化器官の不調やアレルギーなどの深刻な病気の初期症状である可能性もあります。
特に、高齢でもないのに急に食欲が落ちたのなら病気の可能性がさらに強まります。猫が食欲不振であると判断できるボーダーラインは以下を参考にしてください。
- 生後1カ月〜2カ月:8時間
- 生後2ヶ月〜4カ月:12時間
- 1歳以上:16時間
上記の時間以上餌を口にしない場合は、まず専門医に診てもらいましょう。
食が細くなる原因
病気でないことがわかったなら次は原因の究明です。猫が食が細くなる原因は複数あり、その原因によって対処法が違います。
体質
生まれつき食が細い猫もいます。その体質そのものは問題ありませんが、やはり栄養不足により、病気を誘発してしまう可能性もありますので対処が必要です。
嗜好性
嗜好性の低さが原因、つまりは普段与えている餌が好きじゃない、あるいは飽きてしまったという理由により餌を食べなくなるということです。こちらは餌を変えることで改善します。
高齢
高齢により少食になってしまう場合は、単純に食欲が落ちるのと、歯が弱くなり上手に食べられなくなるということが原因です。
ストレス
ストレスで食欲が落ちるケースも考えられます。猫は犬に比べて環境から受けるストレスが多い傾向にあるので、心理的なケアも重要です。
「体質」が原因で食が細い場合の対処法
生まれつき食が細い場合は、後天的に食欲が旺盛になるということはあまりありません。そのため、少ない食事でもきちんと栄養が取れるようにキャットフードを与える必要があります。
まずは一般のキャットフードより栄養価が高い「プレミアムキャットフード」を与えることをお勧めします。プレミアムキャットフードは素材の品質が良く、猫の食事として最適な「高タンパク」なキャットフードです。
色々な種類がありますが、子猫か成猫の場合はある程度のカロリーは必要なので、「高カロリー」なプレミアムキャットフードが適切でしょう。
食事の回数を増やすのも効果的ですが、1回の食事に時間をかけすぎると逆効果なので、食べないようならすぐにキャットフードを下げるようにしましょう。
「嗜好性」が原因で食が細い場合の対処法
嗜好性の問題である場合は、まずは猫の好みのキャットフードを見つけましょう。普段与えているのが動物肉なら魚肉にしてみる、ドライキャットフードからウェットキャットフードに変えてみるなど色々試してみるのが良いです。
ただし注意が必要なのは、ウェットキャットフードは「栄養補完食」や「副食」のものが多く、それらは主食には向いていません。もしも愛猫がウェットキャットフードの方が食いつきが良く、主食にする場合はラベルに「総合栄養食」と表記されているものを選びましょう。
それと餌が冷たいのが気にいらない可能性もありますので、キャットフードを37〜38度くらいに温めて与えてみるのも試す価値があります。
「高齢」が原因で食が細い場合の対処法
高齢による食欲減退の場合は、体質が原因の場合と同じく栄養価の高い「プレミアムキャットフード」をお勧めします。ただし、老猫の場合は「低カロリー」のものがお勧めです。
それと同時に、弱ってしまった歯でも食べやすいように工夫してあげましょう。カリカリとした食感のドライキャットフードは歯の負担が大きいので、与える前にお湯でふやかしてあげるのが効果的です。
「ストレス」が原因で食が細い場合の対処法
猫のストレスは生活環境が原因によるものです。以下のような環境がストレス要因となりやすいので、注意しましょう。
- 住居を引っ越した
- 家族が増えた(子供、新しいペットなど)
- いつも騒音がする
- 餌を食べる時に、常に人目がある
- 運動できる場所がない
特にありがちなのが「一人で落ち着ける環境が無い」というケースです。猫はもともと単独で狩りをして、隠れて食べる習性なので、人目が多い環境でストレスを感じやすい動物です。
ストレスが原因と考えられる場合は、ひっそりと静かに餌を食べられたり、お昼寝ができたりする環境を用意してあげましょう。
まとめ
一口に猫の食が細いといっても、前述の通りその原因は様々です。病気が原因ではなかったとしても、栄養不足で病気となってしまうということは十分に考えられます。
栄養面を考慮した適切なキャットフードを与え、さらに心理的なストレスがかからないように工夫してあげることが重要です。