水をあまり飲まない猫のためのキャットフード

愛猫が水を飲まないことでお悩みではありませんか?水分はどんな動物にも必要なものなので、猫が水を飲まないままで放っておくと健康を害する恐れがあります。その場合の対処法として効果的なウェットキャットフードについて解説します。

猫が水を飲まないとどうなるのか?

猫は体内から排出される水分が少ないので、本来あまり水を飲まない動物です。そのため、半日くらい水を口にしないことは珍しくありません。しかし、それでも水を飲まずに健康を保てる期間は丸一日程度です。
もしも、愛猫が一日以上水を飲まないようなら対策が必要です。放っておくと腎臓で尿を凝縮することを繰り返すことにより腎臓に負担がかかり、尿路結石などの病気を患ってしまう可能性があります。

猫に必要な一日の水分量

猫に必要な1日の水分量は体重1kgに対して約20〜45mlです。成猫の場合は平均3.6〜4.5kgくらいの体重なので少なくとも100ml程度の水分が必要です。100mlはコーヒーカップの約7〜8割程度の量になります。

猫が水を飲まない原因

猫が水を飲まないのは以下のような原因が考えられます。

  • 病気や虫歯
  • 口周りや口内に怪我をしている
  • ストレス
  • 高齢化

上記のとおり病気や怪我の可能性があるので、猫が水を飲まなくなったらまず専門医に診てもらうことをお勧めします。そして、身体に影響がないことが確認できたら、自宅で対処しましょう。

水分補助にはウェットキャットフードが最適

猫に十分な水分を取らせるために、ストレスが少なくなるように静かな水飲み場を用意したり、なるべく新鮮な水を与えたりと、まず水を飲んでもらうように工夫してみましょう。
しかし、それでも水を飲んでくれない場合は「水分量の多いキャットフード」を与えることが効果的です。水分量の多いキャットフードをウェットキャットフードといい、1食分を缶に詰めて売っていることが多いです。
猫の主食として主流なのは、いわゆるカリカリとも呼ばれているドライキャットフードですが、その名のとおり水分量が少ないので水分補助にはなりません。
ウェットキャットフードは水分補助に適しているだけでなく、餌の形状や食感が猫本来の食事に近いため、嗜好性が高いというメリットがあります。

主食として与える場合の注意点

ウェットキャットフード は栄養価の低いものが多いので、表記ラベルに注意しましょう。ドライキャットフードがそれ一つで十分な栄養が賄えるものが多いことに対して、ウェットキャットフードは栄養価の低い「副食」や「一般食」とされているものが主流です。
もしも主食として与えるのならウェットキャットフード の表記ラベルに「総合栄養食」と記載されたウェットキャットフードを選ぶようにしましょう。

間食として与える方法

普段のドライキャットフードと併用し、間食としてウェットキャットフードを与える場合は、むしろ「副食」や「一般食」とラベルに記載されているものが適切です。
間食として与える他には、ドライキャットフードの上にトッピングのような形でウェットキャットフードを少量載せて与えるのも効果的です。

ウェットキャットフードの種類

ウェットキャットフードは形状に種類があり、それぞれに特徴があります。猫によって好みの食感が違いますので各種を試してみるのも良いでしょう。

フレークタイプ

ウェットキャットフードでは最も一般的で、種類も豊富で価格も比較的リーズナブルな傾向にあります。形状はツナ缶や鮭フレークに近いもので、食材の原型を保っているため嗜好性も高いです。しかし、一般食や副食が多いので主食向きではありません。

ペーストタイプ

ムースのような形状で食材の原型はほぼ留めていません。ウェットキャットフードの中では栄養価が高くウェットキャットフードの総合栄養食はペーストタイプが多いです。とても柔らかいので歯が弱っている高齢の猫や、病気の猫の食事にも向いています。

シチュー・スープタイプ

人間の食べるシチューやスープと良く似ていて、食材が原型を最も原型を保っているので嗜好性が高いです。
また、他の形状のウェットキャットフードと比べても水分量が多いので、水分補助には最適ですが、同時に下痢になりやすいキャットフードでもあるので与えすぎに注意する必要があります。

まとめ

水分はあらゆる生物に必要不可欠なものです。猫は本能的な習性や病気やストレスなどで、水を口にしなくなってしまいやすい動物ですが、水分が必要なくなるわけではありません。
飼い主がきちんと管理して、十分な水分を摂取できるように配慮することが重要です。そして、ウェットキャットフードはとても効果的な水分補助になります。
ドライキャットフードと比べてやや食事のコストが高いウェットキャットフードですが、愛猫の健康を守るために是非ともお試しください。